金融機関からサービサーへの債権譲渡が行われると基本的に一括弁済か短期での分割弁済を要求されます。そしてあまり知識のない債務者から早く回収するために、様々な手段で早期回収と可能な限りの返済を要求されます。もちろん返済できることがベストですが、経済状況によっては法的な解決により早期の社会復帰や、事業の再生が行えることも多々有り、ご相談が増えています。
サービサーは、金融機関よりできるだけ安い価格で債権を買って、債務者から債務を回収する「債権回収会社(法務大臣の許可を得た民間の債権管理回収専門業者)」です。
不良債権を早く処理してしまおうと考える金融期間などから、元本より圧倒的に安い価格で買い取っており、債権元本に近い金額を回収できれば利益を得ることができます。かかる内容とまずはご理解ください。
サービサーは、基本的に一括または短期での分割での返済を打診します。またとりあえず元本だけいくらか払ってほしいと言って来ます。出来る限り短間で回収したいため、様々な交渉術を用いてきます。
サービサーとの交渉は、今後の再建や社会復帰において大変重要な内容を含みます。
債務者がいくら厳しい状況でも、サービサー側は「払ってもらうしかない」となり、知識をお持ちでない債務者の方はサービサーの言われるままに返済している場合がほとんどです。
サービサーは少しでも返済をさせたいわけですから、「自己破産しよう」と判断とれない程度のギリギリの返済計画を打診してくるケースなどもあります。自己破産や整理した方が良いのかの判断がつかない情報のない状態で打診してきますので、返せるのなら…と返済を進めだし、数年してから後悔される場合もあります。
上記のように情報や知識、経験を多く持っているサービサー側が有利な状態での交渉となりますので、圧倒的に債務者側は不利です。そこで私ども弁護士がサービサーとの交渉・対応に立ち会います。
サービサーから情報を引出し、将来的な展望を踏まえた対応をお客様と協議し、減額交渉を行い返済をするのか、自己破産・任意整理を行うべきかなどの相談・対応などの全てをお引き受け致します。

ケース1
「元本さえ返済してもらえれば」と元本のみの返済で終るように口頭で話しを進め、5年後に元本返済が終わった時になり元本の倍ほどの利息の返済を更に迫られるといった事例もあります。この場合、交渉時には口頭のみで元本のみと交渉しており、事実が残っていないため利息の返済を取り下げてもらうことは出来ませんでした。上記事情が分かっていれば、借り替えなどの手段をとれたのに結果として以降の返済が困難なため、会社を整理することに。
交渉の段階で残債額などがハッキリと提示されていれば5年前の段階で破産や債務整理を行うことができ、会社をより早く再建できていたが、巧みな交渉術の前には素人では対応出来ませんでした。
ケース2
金融機関が解散し、再建がサービサーへ。
法的処理をちらつかせ、破産の恐怖を盾に早期返済を促したり…。債務者側は絶対に減額など不可能と思っていますので言われるがままに。
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